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その道路、実は個人名義の道路かもしれませんよ?

こんにちは、ブログをご覧いただきましてありがとうございます。

「えっ!この道路って私の土地なの!?」
「どうしてこんなところの亡くなった家族の土地があるの?ここ道路でしょ?」

境界確定などの測量作業のご依頼を頂くと周りの方々と土地の境界を確認していただくのですが、測量している土地に接している道路が個人さんの名義になっていることがあります。
見た目は舗装された道路なので個人さんの名義の土地には見えません。
固定資産税も課税されていないので毎年送られてくる納税通知書にも載っていません。
なのでそもそも道路になっているその土地を所有していることすら知らないことがよくあります。

どうしてこういうことが起こるのか?
これまでご相談頂いた案件だとふたつのパターンがありました。
ひとつめは元々は田んぼだった土地を農地転用の手続を経て団地を造成しました。
その際に当時の地主さんたちが土地を出し合って道路を整備したのですが、市町村に寄付されず私道としてそのまま残ってしまったケース。

ふたつめは以前住んでいた住宅の敷地の前面道路を広げる際に自分の土地を少しだけ分筆して提供したのですが、引っ越して売買する際に道路として提供した部分が漏れてしまって名義がそのまま残ってしまったケース。

どちらも固定資産税が課税されていなかったので、ひとつめのパターンでは相続手続から漏れてしまっていました。
ふたつめのパターンでは売買から漏れてしまっていました。
ひとつめのパターンでは市町村に寄付することができなかったので相続登記を行うことになったそうです。
ふたつめのパターンは当時仲介してくれた不動産屋さんを通して名義を変えることになったそうです。

個人さん名義のままになっている道路(私道)が見つかると、数代前までさかのぼって手続きをしないといけないこともあり得ます。
個人名義の道路を持っているかどうかを知る機会はあまりありません。

もし過去に持っていた田んぼを造成して団地を造成したり自宅の敷地を提供して道路を広げたことがある方は市町村の窓口で「名寄帳」というものを取得してみてください。
そこには固定資産税が課税されていない土地も書かれていますので、見覚えのない土地が書いてあったときは個人名義の道路かもしれませんよ。

2024/3/7

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